2022年12月17日土曜日

東京オタクPOP UP ストアメモ

アニメグッズのPOP UPストアとか行く機会がちょくちょく出てきたので
ここにメモを書き足していく予定の項です

POP UP ストアとは



アニメやゲームなどの人気シリーズのタイトルオンリーで
キャラクターグッズを販売するイベントで、
期間は2週間から長いものだと2ヶ月くらいの期間で行われることが多いです。

アニメ・ゲーム・ホビーショップのイベントスペースや、
商業施設のイベントスペースで常時さまざまなタイトルで開催されています。

壁面いっぱいの大きなタペストリー・ポスター、等身大ボードの展示など
イベントらしい展示も魅力的です。


何を売ってるの?

共通して、物としては、主に大物としてはタペストリーやTシャツ、
枕カバー、タオルやトートバッグ
小物ではクリアファイル・アクリルスタンドフィギュアや文具などに
キャラクターが印刷されたものが販売されているケースが多いです。




一部食品も販売していることがあります。
どうかしているものとしては、ご○うさの「おそばセット」(そば3食+シール)
ご○うさの「ラーメンセット」(ラーメン3食+キャラカード)や、


クッキーに小さいアクリルスタンドフィギュアや缶バッジなどがついているもの、
最近だとアニ○ュガーとかいうブランドで
プリン、ドーナッツ、ボトルケーキの3種の神器を出している
業者がいて、中身の菓子は複数タイトル購入しましたが同じでした笑



冷蔵商品なのでショーケースと一緒に出張って売ってるみたいですね。
特に美味しくも不味くもないので一度買ってみてもいいのではないかと思います。

食品は1000円以下で買える場合が多いので、当然食品としてのコスパは最悪ですが、
折角なのでお小遣いでファングッズをなにか買いたい!という
若年層ファンには助かる商品だと思いますね。
決してぼったくりとは言ってはいけないなと…
ぼったくってるけど

共通事項

主催業者にもよりますが、告知の段階で整理券配布要項などを
明示してくれる場合もあるので、
各イベント主催の公式ツイッターアカウントのフォローと
当日朝はちょっと早く出られる体制をおすすめします。

絵柄としてはイベントごとに新規に描き下ろしたイラストがあったり、
過去イベントの物販アイテムの再販などいろんなパターンがあります。
結構何度も同じ物が売られていたりするのでわざわざ並んだりしてまで
必死に買う必要のあるものは実は少ないです。肩の力を抜いていきましょう。
昨今、転売が社会問題化しているのでよく売れた物は転売対策ですぐ再販されます。

・秋葉原アトレコラボシリーズ

よくラジオ会館の通りの駅ビルの大窓に
アニメキャラのステッカーが貼ってあるやつです。



ツイッターでガラスの写真を見ていま○○やってるんだーなどと発見しやすいです。
夜中に貼り付けたての写真を投稿している人がだいたいいますね。
写真は、手前にある街灯が邪魔で一気に全景は撮りづらいのと、
日中は人通りが多くクリーンな絵を撮るのは難しいです。
オタクがたくさん写真撮ろうと群がっていると、
当然前は歩道なので歩行者優先ですが、前を通るのは結構憚られます…。

SNS時代なのであまり他人のカメラに写りたくないですし、
公共の場所で撮影しているオタクも人がいるときはカメラを下げるとか
考慮したほうがいいですね。
いい絵が撮れたらほかのオタクのためにさっと移動してあげた方がいいと思います。
が、道路を挟んで向かい側のソフマップ前まで離れてツイッターに画像を投稿してたら
K正会のお兄さんに絡まれたことがあります笑
イヤホンをしていたので聞こえないふりをしていたら悲しい顔をして去っていきました…。
秋葉原あるあるですね

ラッピング窓とセットなのが2階の物販です。
10時開店でコラボイベント初日は結構オタクが並びます。
概ね20名ほどの定員で入場制限、
5人出たら5人入るみたいな感じで入店できます

駅ビルの自由通路をくぐって反対側のガラス扉を開けると
階段があり、そこが待機列になることが多いです。
過去に見た一番多かった待機列は開店時点で100人以上並んでおり、
最終的に400人以上の列となり4時間待ちというケースもありました。

仮説レジなのでiPadの簡易レジで
高速に会計を捌けるようなシステムじゃなかったり
点数制限がバラバラでチェックに時間が取られたりなど
会計待ちが長いケースが多いです。

主催業者によるようですが、
そこまでの混雑を見込めなかったというようなこともあり、
これだけの待機列となっても整理券配布で
一度解散させるようなオペレーションが取られないこともあります。
初日や新商品解禁日なんかは冬は防寒対策を、
夏は日除けをして開店前に着いていないと
ものすごい時間並んだり売り切れたりしてしまいます…。

都内勤務で帰りに寄れるよみたいな人は平日行くとガラガラで
入場制限もなくゆっくり買い物できると思います。

・ゲーム/アニメ/ホビーショップで開催のPOP UPストア

情報をつかむのがなかなか難しいです。
お気に入りのタイトルの公式Twitterをフォロー・新着通知ONにしておいたり、
Androidスマホだと、ホーム画面右スワイプして出てくる
おすすめ記事みたいなやつにたまたま出てきて知るなど
アンテナを高くしておかないと見過ごしがちです。
総合情報サイトもありますが興味ないタイトルの情報も多いのでノイズが多いです
Googleのおすすめを最適化するのが一番ですね

結構広くスペースが取られる場合も多く期間が長く、既出過去作多め、
過去に買いそびれた絵柄を購入するチャンスです。
人気タイトルはやはり朝から並びますが、
初日に行かなくても結構物は買えるケースが多いです。

普段からオタクを相手にしているスタッフが販売しているので
サクサクレジも進むし、待機列整理のオペレーションもいいです。

・渋谷マルイ/新宿マルイ (マルイノアニメ)



マルイのアニメツイッターをフォローしたらちゃんと事前に告知されます。
物販だけでなく原画が見られるなどちょっとした展が開かれることも多い印象です。

おそらくオペレーションが一番こなれています。
初日は開店-開店1時間時に整理券配布するケースが多いです。
結構当日の直前にホームページのイベントページの内容が書き換わって
抽選入場の要項が更新されます。
道すがらブラウザを何度も更新させてチェックしましょう。
入場方法の告知はツイッターでやれよという感じですがしないのは、
担当者が違うんじゃないかなw

いずれにせよ初日は基本フリー入場はないので
開店前に集合する必要がありますが、周辺の歩道に溜まるしかないのと
必ず整理券配布があるので近くにたむろせずに
要項通りの時刻に集合して整理券を受け取れば入れます。

午後になってから再度整理券配布する場合もありますが、
朝の時点で人数が多い場合、
整理券配布時間を過ぎたらもうその日は一切入れません。

相当人気商品じゃなければフリー入場になった2週目3週目でも
購入可能な商品が多いと思われるので
特に気合い入れて初日行かなくてもとは思います。
10時整理券配布で抽選結果が出たら
あなたは19時に来てくださいみたいなこともありうるので、
最悪一日がかりになっちゃいます。

なお、抽選結果の入場時刻5分前くらいにイベント会場前に集合すると
番号が呼ばれてれるような形でした。

エポスカードに入るとその日の会計3000円オフ
○○円以上エポスカードでのお買い上げで抽選が引ける
という宣伝をされるのが特徴的で、
エポスカードのプロモーションとして開催しているようなもんですね。
レジでも再度勧誘を受けますが、相当食い下がられます。
しつこいし馴れ馴れしくて正直キレそうになります。

新宿マルイは2箇所あります。
新宿マルイメンが新宿5丁目・地下鉄新宿3丁目駅の北東側
新宿マルイアネックスが新宿3丁目駅の南です。
マルイメンにはアニメイトが、マルイアネックスには駿河屋があるので
抽選時間まで買い物をするにはぴったりですね。

抽選が遅い時間にあたって新宿で時間つぶせないよという諸君も
都営新宿線で岩本町まで行けば秋葉原もすぐなので
秋葉原まで行って食事や買い物をしてもいいのではないかと思います

希望のタイトルのイベントがどのマルイなのか事前に要チェックです。
渋谷も新宿も結構駅から降りて歩くのでその時間も加味が必要ですね

会場スタッフはレジの営業がウザい以外は嫌な感じはしないです。

・番外編 しまむら/アベイル

衣料品店ですがときどきコラボグッズが販売されています。



特徴としてはめちゃくちゃ単価が安いというのが魅力です。
寝具では、両面全面プリントの枕やシーツが2000円以下など
かなりリーズナブルに入手可能です。
この手のプリント布地物はオンラインストアで予約限定のものが多いです。
店頭受取だと送料無料でお近くのしまむらテンポで受け取りが可能です。
中身が見えない袋が無料なのもありがたいですね。



小物だとアクリルスタンドフィギュアやアクリルパネル、キーホルダーなどを
レジ横周辺に置いてあります。
売れ残りの結構前に発売された商品もそのまま置いてあることがあるので、
他タイトルの過去のグッズも入手できることがあります。
店舗数も多いので時々店舗を訪れると意外な発見があると思います。

2022年3月26日土曜日

さくらのクラウド「さくらのモノプラットフォーム」でLTE-Mを使ってCO2モニタリングしてみた

「さくらのIoT」でいち早くLTE接続対応のIoTデバイスとクラウドサービスの融合を実現していたさくらのインターネットがLTE-Mを使った新サービス
さくらのクラウド「さくらのモノプラットフォーム」をサービス開始しました。
https://iot.sakura.ad.jp/platform/

クローズドベータテスト募集がされていたので申し込み、いただいたアカウントと基板でサクッと試してみましたが、なかなか記事にできずにおりました

今回は、さくらのモノプラットフォームを使い作成したCO2モニタリングシステムについて紹介します。


テスター登録したところ、モノプラットフォームだけでなく、無料で各サービスを利用できるアカウントのログイン情報がメールで届きました。 また後日、

M5Stack対応LTEモジュール
DIP型LTEモジュール基板
LTEアンテナ
STM32Nucleo対応シールド基板
J-LINKコネクタ変換基板
のセットが到着しました。


利用開始前に、メールで届いたID、パスワードを使い、コンソールにログインしてSIMの登録を行います。
SIMはオンボードのeSIMで、基板上に書いてあるICCID、パスコードを入力して登録します。
あとはモノプラットフォームのメニューからプロジェクトを作成、SIMを紐付ければ準備完了です。
若干手順がありますが、このあたりはすべて丁寧なドキュメントがありますので、ドキュメントの手順どおりやれば問題ないです。
https://manual.sakura.ad.jp/cloud/manual-iotpf.html



さて、ハードウェア側です。Nucleoはあまり使っていないものの、M5Stackは出始めからいじっていたので早速つないでみました。
マニュアルにArduino用サンプルスケッチがあり、書き込むといきなりLTE-Mでさくらのサーバーと接続ができます。

サンプルは、M5StackのボタンA、ボタンB、ボタンCの押された回数をそれぞれ送信するもので、送信に成功すると、画面上の数字が増えていきます。

コンソールにログインすると、ブラウザ上で送信ログを確認できます。

もちろん、デバイスの送信データを受信するためのAPIもあります。
後述しますが、こちらはWebSocket APIになっており、デバイスがデータを送信するとJSONにシリアライズされて流れてくるストリーミングAPIです。

サンプルスケッチを見ると、LTEモジュールに送るコマンドフォーマットがわかるので、適宜改造すればサクッとデータを送信可能です。
データ形式は以下の通りです。

タグID
データ型 uint8からfloat64まで数種類
データ本文

これを設定して送信する形になります。
たとえば、温湿度センサーの値を送る場合、
タグID 0x01をfloat32で温度
タグID 0x02をint8で湿度
のようにして使うとそれぞれ別のものとして区別して送信できます。
サンプルスケッチでは、

ボタンAをタグID: 0x01のuint32
ボタンBをタグID: 0x02のuint32
ボタンCをタグID: 0x03のuint32

としてそれぞれ送信するようになっています。
試したところ、タグIDは0x00-0xFFまで使うことができたため、255個の変数を設定できそうです。

サンプルスケッチの、setup()にある接続周りの処理を実行すれば、あとはsipf_client.cppにある
SipfCmdTxコマンドでデータ送信が可能です。
先ほどの例で、気温を送信したい場合は、

SipfCmdTx(0x01, OBJ_TYPE_FLOAT32, (uint8_t*)&temperature, 4, buff);

のようにして送信できます。
引数は、第一引数から

//タグID(0x00-0xff)
uint8_t tag_id;
//spif_client.h enum SimpObjTypeId データ型enum
SimpObjTypeId type;
//データ本文
uint8_t *value;
//データレングス(バイト)
uint8_t value_len;
//モジュールからのレスポンスバッファー(?)
uint8_t *otid;

という理解で使うことができました。
それでは実際に任意の値を送ってみます。



M5StackにGROVE接続のSensirion SCD41 CO2 温湿度センサーを接続しました。
SCD41は、Sensirion公式のArduinoライブラリがあり、M5Stackで即動作させることが可能です。
SCD41のサンプルスケッチに、さくらのモノプラットフォームのサンプルスケッチを合体したものを作ってデータ送信してみました。
データ送信は、以下のようにしています。

//CO2送信コマンド発行
ret = SipfCmdTx(0x00, OBJ_TYPE_UINT16, (uint8_t*)&co2, 2, buff);
//気温送信コマンド発行
ret = SipfCmdTx(0x01, OBJ_TYPE_FLOAT32, (uint8_t*)&temperature, 4, buff);
//湿度送信コマンド発行
ret = SipfCmdTx(0x02, OBJ_TYPE_FLOAT32, (uint8_t*)&humidity, 4, buff);

タグID: 0x00をCO2
タグID: 0x01を気温
タグID: 0x02を湿度
にして、それぞれuint16 float32形式で送信しています。

測定は5秒に1度測定してLCDに表示、送信は1分に1度最新の値を送信するようにしました。

送信したデータは、WebSocket APIを使うとリアルタイムに確認することができます。



これはwscatを使ってコンソールで接続していますが、ブラウザのJavaScriptでWebSocket接続することも可能です。
(WebSocket APIのエンドポイントURLは公開しないほうがよさそうなので、公開するなら間にプロキシがいるかも)

デバイスが送信したデータを受信するAPIは、サービスアダプタと呼ぶようです。
サービスアダプタには、このWebSocket APIに加え、Outgoing Webhook、Incoming Webhookが作成できます。
HTTP APIを自前サーバーで作っておけば、データ受信時にHTTPリクエストで受け取ることも可能なようです。
それに加えて、今回は使っていませんが、デバイスからデータを送信するほかに、デバイスにデータを送信することも可能です。

それでは、データが送信できているのを確認したので、データ蓄積や表示ができるようにしたいと思います。

さくらのクラウドでは、もちろんVPSサーバーやデータベース、VPCルーターなどを作成可能であるため、
エッジデバイスのデータ送信からバックエンドまでワンストップで行うことが可能です。

モノプラットフォームのベータテストアカウントでは、なんと太っ腹なことにこれらのクラウドサーバーサービスも無料でトライアル可能でした。
非常にリッチなVPSなども立ち上げ可能ですが、1クライアントではそれほどのスペックは必要ないため、

プラン/2Core-2GB OSはUbuntuのサーバー ストレージは20GB SSD
MariaDB 10.4 シングル構成 1Core RAM2GB ディスク10GB
VPCルーター
スイッチ

という構成で組んでみました。



それぞれWebUIからぽちぽち押していくだけで作れるので簡単に設定できます。

Ubuntuサーバーを使って、Node.jsでWebSocket APIに接続し、データを受信したらデータベースに書き込み
別にNode.jsでHTTP APIも作ってデータベースから値を引っ張ってくるAPI動かすようにしました。
CO2、温度、湿度の順番でデータを送信しているため、それぞれ受信して3つが揃った段階でデータベースに書き込むようにしています。
あとはNginxで表示ページをホストして、Chart.jsでグラフを表示させるようにして完成です。



このへんはセンサー系のPoCではいつもどおりの作業ですね

使ってみた感想ですが、データ送信を非常に簡単に行えるのがメリットだと思います。

データ送信から受信までのプロセスを含め、1から作ることも可能ですが、
プロトコルを作るところから始まることになり非常に煩雑です。
モジュール、アンテナの技適やモデムコマンドを含むデータシートの開示のためのNDA契約など、
一切のプロセスを飛ばして、いきなりコマンドラインで受信可能な状態になることは
非常にアドバンテージがある仕組みだと思います。
セルラーIoTを初めたいけど、何からはじめていいかわからない、という方は1つのアカウントで
エッジデバイスからサーバーサイドまで管理できて明朗会計なさくらのモノプラットフォームがおすすめです!