今回秋月電子に登場したCH9329は、単方向のUART入力USB HID出力ができるICです。
以前使ってみたCH9350は、USB HID to UARTもできるのでやや用途が異なります。
幅3.9mmのSOP-16パッケージです。変換基板と一緒に購入しました。
とりあえずこんな感じの回路で組んでみました。
3.3VとVCCをつなぐと3.3V駆動が可能ですが、
今回はUSBバスパワーで動かしています。
3.3Vレギュレーターが内蔵されているので、
ロジック用のプルアップなどはここから取れます。
MODE0とCFG0をGNDに落としていますが、
これにより後述の簡単モードになります。
変換基板を使っているので例によってユニバーサル基板に組みました。
USBケーブルはありものをちぎって
デュポンQI互換コネクタを圧着してピンヘッダに接続しています。
手前の4ピンコネクタがUART入力です。
USB接続するとドライバのインストールが始まり、
標準USBキーボードとして認識しました。
さて、操作方法ですが、CFG0とMODE0をローに落としていることで、
・単体のキーボードとして認識させる
・ASCIIモードにする
という設定が行われます。
ASCIIモードというのはもっともシンプルなキーボードをエミュレートするモードで、
UARTから8N1の9600baudでASCIIコードを送ることで
USB側はそのままキーボードとして同じキーコードのキーストロークが入力されます
ASCIIコード送るだけでキーボード入力される pic.twitter.com/bhd8Y0xXdr
— じてんしゃP (@jitenshap) January 8, 2023
M5StickCでSerial1.write('a');を200msごとにやってみると
こんな感じでキーボードとして入力が行われました。
UARTさえあれば結構簡単にキーボードになれるので便利なICですね