2023年10月7日土曜日

2023年夏アニメの総括

夏期も終わって秋アニメが始まりましたね。
秋アニメはきららアニメがあるので期待しています。
大衆アニメですが、毎エピソード盛り上がりがあるSPY FAMILYも楽しみですね。
夏アニメは何本か見ていたのでそれぞれ簡単に感想を。
誰が見るねんという内容なのですが、
人に何かアニメを勧めるときにメモがほしいなと思ったので、それだけです
核心部分のネタバレもあるのでご了承ください。


シュガーアップル・フェアリーテイル

途中からよくわかんなくなってしんどくなった
絵作りは結構ちゃんとしてると思うが、
間延びしててセリフや声に感情入ってないため
1話1話が長く感じて見ていてキツかった

うちの会社の小さい先輩の話

「奥手な二人が気づいたら付き合ってました系」
同期ちゃんや先輩がうざいよりライトなラブコメ。
登場人物全員いいヤツなので安心して見られるが、
それぞれキャラが立ってて役割がある。
NEW GAME!の毒気を抜いたような作品で、
疲れている人はこんなのを見ておくべき。
様式美として予定調和になる部分とそうならない部分のバランスがいい
猫になる先輩すこ

スパイ教室

今期はなかなか極上だった。
自分の武器がそれぞれなんなのか理解することで強くなっていき、
バラバラだったメンバーが、
それぞれが真価を発揮できるようになることで
お互いを認め合える関係になっていくさまが素晴らしかった。
毎話毎話、大どんでん返しをしてくれるので
短い尺の中で起伏があり見応えがあった。

AIの遺電子

ヒューマノイドが人間と同等に扱われて共生する社会。
生命倫理のような概念もヒューマノイドにも同様に
引き継がれたAI社会の社会問題を描くが、
人間特有の普遍的な問題や生々しいトラブルは
そのままというところがリアルだった。

好きな子がめがねを忘れた

まず言いたいのは、メガネキャラのメガネを安易に外さないでほしい。
1話OP前後の不自然な3Dモーションに不安になったものの、
半分くらいは同ポジの2人の画角なので2話以降は気にならなかった。
これも「奥手な二人が気づいたら付き合ってました系」アニメ。
主人公の生々しいリアクションが甘酸っぱいリアルな青春をよく描いている。
実際中学生ってこんな感じだと思う。
サブキャラが必要以上にかわいく描かれていないのは好感。
ちょっとリアル寄りでむしろ好きかも。
ただ、エピソードごとの前後の繋がりが薄く、
五月雨な短編集になっていることもあるが、
「僕ヤバ」ほどの駆け引きはなくて、引き込まれるような魅力は感じなかった。
心情表現が浅い(顔アップにナレーション程度)ので深みはない。
「久保さんは僕を許さない」よりリアルではあるが、
主人公に共感はするけど、感情移入まではできない。


白聖女と黒牧師

餃子のコスプレみたいな格好したロリ聖女がかわいい。
大事件は起こらず、幸せな日々を歩んでいるが、
それぞれのキャラクターの暗い過去を見せることで、
その結果幸せな現在があることを示すのは
ある種の希望を与えるいい作品なのかもしれない。
ただ、エピソードが全体的に弱いのでそこまで説得力はない。
現実的ではある。

無職転生

前期から自暴自棄になっていた主人公がギルドの信頼を得て
社会性を取り戻すものの、体調の異変に気づく
ここまではフラグ立てでつまらない盛り上がりに掛ける内容だったが、
伏線立てで必要な内容だった。
魔法学園編が始まり、殺伐とした世界で学園物らしい
微笑ましい展開や多様な人間関係をテンポよく描いている。
シリーズ共通の最低なシーンを嫌に強調せずさらっと流してくるところも巧で、
大してストーリーは進んでいないものの毎回内容が濃く、
毎話毎話エピソード間をぶつ切りにせずに
シームレスに話が繋がっている脚本が最高でOPからEDまで見入ってしまう。
今期覇権

ホリミヤ

熟年夫婦のようなべったりせず付かず離れずなカップルのラブコメ。
今期は堀さんと宮村くん以外の人間関係や親のエピソードも多く
各キャラクターの魅力が出ていた。
テンポのよいコメデイの部分は見ていて心地良いが、
必ずペースを落としてじっくりキャラクターの心情を描くシーンがあって、
はっとさせられる。
サザエさん方式のテーマごとのエピソード集という内容だが、
最後に締めていてあ、終わったという驚きがあった
ここでも普段ぶっきらぼうな堀さんがいいことを言っていて沁みた。
見てない人は最終話だけでも前半後半のペースの違いを感じてみてほしい。

Lv1魔王とワンルーム勇者

今期ダークホース。
異世界おじさんのようなちょっとイレギュラーな世界観の四畳半ストーリー。
複雑な対立構造があるものの、正義の違いからのもので、
悪者がいるわけではないところが単純な勧善懲悪ではない深みを出していた。
ガサツな主人公ゆえシリアスにならずにギャグ要素も多く
テンポもいいので尺を感じないので一気見にも最適

おかしな転生

めちゃくちゃな作品だったが最後まで見てしまった
おかしは片手で数えるほどしか作っていない、
尺稼ぎの毎回共通のアバンなど、残念な要素が多かった
貧乏自治領主の息子としてお菓子の国にするために奮闘するだけで
お菓子は作らないのはタイトル詐欺だと思う。
父子の魔法能力が強すぎてご都合主義で、
チートでコインをたくさん集めている気持ちよさのような感覚で、
脳死で楽しむ箸休めとして見ていた。
もう少しお前は子供なんだからすっこんでろと虐げられて
徐々に認められていくみたいな展開があればまだ深みが出たと思う。

私の幸せな結婚

令和版おしんみたいな話かと思ったが、
異能力バトル要素という全く不要な要素が入っていることがわかりゲンナリした。
主人公に救いが訪れて少しずつ明るくなり自己肯定感を上げていくところはよかったが、
後半はこれもご都合主義な展開で、尻すぼみに終わった感がある。

ライザのアトリエ

3話くらいまで見た。
ゲーム実況動画で見た内容をほぼそのままアニメにしていて非常に内容が薄く野暮ったい。
一生飛ばせないチュートリアルを見ている感じで見ていられなかった。


その他に映画だと、アリスとテレスのまぼろし工場も見ましたね
なかなか見応えのある作品が多くていいシーズンでした。

最近は、オーソドックスな異世界物を一つはニコニコでコメント付きで
ツッコミを入れながら見たりするのが恒例になっていたりします。
どれも大した山も谷もない展開なのですが、
数を見ているとたまに脳死で見られるものも
入れておきたくなるという不思議な現象です。
無職転生・リゼロのようなじっくり見られる大作ももちろん好きですが、
今期のLv.1魔王や異世界おじさんのような変わり種も続々出てきてほしいですね。

また、どうしても見てしまうのが「奥手な二人が気づいたら付き合っていました」
系ですね。これは奥手なオタクのハートをガッチリ掴んでいると思います。
今期の好きな子がめがねを忘れた、ですが、本当に大したことしてないんですよ
ただちょっとしたことでドキドキしてしまう、
そんな経験って登場人物くらいの年齢までしかない限界独身男性は
見てドキドキしちゃうんですよね。
このフォーマットはまだいくつか出てくるのではないかと思います。

来年には大室家の映画やゆるキャンなんかもあって秋期以降も忙しそうです。
最近ちょくちょくツイッターにシーズンごとの感想を書いているんですが、
せっかくブログがあるので、この形式で次期以降もまとめられたらと思います。

2023年1月8日日曜日

UART to USB HID変換IC CH9329を使ってみた

以前にCH9350を使ってみましたが、今回はよりシンプルなバージョンが
秋月電子で取り扱い開始したので早速使ってみました。
今回秋月電子に登場したCH9329は、単方向のUART入力USB HID出力ができるICです。
以前使ってみたCH9350は、USB HID to UARTもできるのでやや用途が異なります。

幅3.9mmのSOP-16パッケージです。変換基板と一緒に購入しました。



とりあえずこんな感じの回路で組んでみました。



3.3VとVCCをつなぐと3.3V駆動が可能ですが、
今回はUSBバスパワーで動かしています。
3.3Vレギュレーターが内蔵されているので、
ロジック用のプルアップなどはここから取れます。
MODE0とCFG0をGNDに落としていますが、
これにより後述の簡単モードになります。


変換基板を使っているので例によってユニバーサル基板に組みました。
USBケーブルはありものをちぎって
デュポンQI互換コネクタを圧着してピンヘッダに接続しています。
手前の4ピンコネクタがUART入力です。

USB接続するとドライバのインストールが始まり、
標準USBキーボードとして認識しました。



さて、操作方法ですが、CFG0とMODE0をローに落としていることで、
・単体のキーボードとして認識させる
・ASCIIモードにする
という設定が行われます。

ASCIIモードというのはもっともシンプルなキーボードをエミュレートするモードで、
UARTから8N1の9600baudでASCIIコードを送ることで
USB側はそのままキーボードとして同じキーコードのキーストロークが入力されます



M5StickCでSerial1.write('a');を200msごとにやってみると
こんな感じでキーボードとして入力が行われました。
UARTさえあれば結構簡単にキーボードになれるので便利なICですね