2023年1月8日日曜日

UART to USB HID変換IC CH9329を使ってみた

以前にCH9350を使ってみましたが、今回はよりシンプルなバージョンが
秋月電子で取り扱い開始したので早速使ってみました。
今回秋月電子に登場したCH9329は、単方向のUART入力USB HID出力ができるICです。
以前使ってみたCH9350は、USB HID to UARTもできるのでやや用途が異なります。

幅3.9mmのSOP-16パッケージです。変換基板と一緒に購入しました。



とりあえずこんな感じの回路で組んでみました。



3.3VとVCCをつなぐと3.3V駆動が可能ですが、
今回はUSBバスパワーで動かしています。
3.3Vレギュレーターが内蔵されているので、
ロジック用のプルアップなどはここから取れます。
MODE0とCFG0をGNDに落としていますが、
これにより後述の簡単モードになります。


変換基板を使っているので例によってユニバーサル基板に組みました。
USBケーブルはありものをちぎって
デュポンQI互換コネクタを圧着してピンヘッダに接続しています。
手前の4ピンコネクタがUART入力です。

USB接続するとドライバのインストールが始まり、
標準USBキーボードとして認識しました。



さて、操作方法ですが、CFG0とMODE0をローに落としていることで、
・単体のキーボードとして認識させる
・ASCIIモードにする
という設定が行われます。

ASCIIモードというのはもっともシンプルなキーボードをエミュレートするモードで、
UARTから8N1の9600baudでASCIIコードを送ることで
USB側はそのままキーボードとして同じキーコードのキーストロークが入力されます



M5StickCでSerial1.write('a');を200msごとにやってみると
こんな感じでキーボードとして入力が行われました。
UARTさえあれば結構簡単にキーボードになれるので便利なICですね

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