2021年1月2日土曜日

ジョゼと虎と魚たちを見た感想

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てから、一人映画もなかなかいいなと思い、
ご飯食べにでかけた先で折角来たのでみたいな感じで、
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは3回も見たりしてました。
大人向けアニメ映画自体それほどぶわーっと人が入る映画でもないので、
館内もわりと閑散としていてコロナ禍向きのエンターテインメントだなと思っています。
映画館ごとに椅子の座り心地とか、スピーカーのセッティングが違うのがわかり、好みもわかってきたような気がします。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見るときに予告編で何度か見ていた、
「ジョゼと虎と魚たち」を今度は見ようと思っていて、
たまたま最寄りの映画館の予約を見たら1席しか予約入っていなかったので
空いてていいじゃんと今日行ってきました。
結局僕を含めて5人くらいしか入ってなかったです。この回、赤字なのでは…


さて、内容ですが、
生まれつき足が動かないようで、車椅子に乗ったジョゼと、
アルバイトでもダイビングショップで働くダイビングをライフワークにしている学生、管理人と、
ダイビングショップのアルバイトの同僚が主な登場人物です。
ひょんなことから主人公の大学生は「管理人」としてジョゼの世話焼きのアルバイトを始めます。
ジョゼはおばあちゃんと二人暮らし。
おばあちゃんには外は危険で恐ろしい猛獣ばかりと言い聞かされながら毎日家の中で過ごしています。
ふわふわした可愛らしい見た目ですが毒舌で横暴。
自分の部屋のふすまを閉めたまま、ふすま越しに管理人に無茶な要求をして使い走らせます。
高額な時給を目当てに管理人は必死で要求に答えますが、
掛け持ちバイト先のダイビングショップの同僚に、「アイツ絶対泣かす」とボヤきます。



ある日、いつものようにジョゼの家へ行くとジョゼの姿がありません。
管理人はおばあちゃんと一緒に探し回ります。ジョゼを見つけた管理人は、
これからたくさんジョゼと一緒に外の世界へ出歩くことになります…

ネタバレはこれくらいにしときます。予告見た感じだと全然話わからなかったので、
これくらいの情報は知ってても良かったなと思ったのをまとめたのが上のあらすじです。

内容ではありませんが、音楽がヴァイオレット・エヴァーガーデンと同じEvan Callさんで、
とても情景に合った効果的なBGMになっていたと思います。
舞台は大阪の市街地で、ちょうど先日マジミラ併催イベントの通天ミクを見に行ったので記憶に新しい町並みが丁寧に描かれていました。

主人公の管理人はひたむきで人当たりもいい好青年。
自身の夢、目標に対して一歩一歩近づいていきます。
この時点で、僕はこういう人に弱いので自己実現を応援したくなります。
一つステップを進むたび、こちらもうれしくなります。
夢を掴むためのステップを自分で組み立てて一歩ずつ進んで行く感じがよく描かれています。
僕自身進路とかを真面目に考えたことがほとんどなくて、
成り行きで大学卒業まで進んできたので、しっかりとした夢や目標がある人に憧れる部分があるのかなと思います。
ストレートに何もかもうまく行ってしまうと物語にならないのでやはり挫折があります。
絶望で空っぽになってしまったところ、仲間に夢を思い出させてもらう、月並みなパターンですが、内容が、本当に自分も頑張ろうと思うだろうなという説得力のあるエピソードになっています。

ジョゼも、家に閉じ込められていたところから、怖い世界だと思っていた外の世界に触れ、
友達もできて、自分の生き方や目標を見つけます。


「何者」という映画があって、就職活動を描く作品で、
大してやりたいこともないけどどっかに入らないといけない。
何社受けても面接で落とされる。じゃあどんな自分を作って面接で見せたらいいんだろう。
そもそもこんなことはなんの意味があるんだろう?
みたいな鬱々とした作品なのですが、その逆って感じですね

今就職活動中や、受験する大学を決めようみたいな進路について考えている学生は、
やりたいことがない人も、多少なりとも夢がある人も「何者」よりはジョゼを見たほうがいいと思いますw
やりたいことがあって、自分でそのためにどうしたらいいか考え、歩きながら、
そのやりたいことに対して周りの理解や応援があると、
それが実現してもしなくても本当に幸せだろうなと思うのですよ。
自分がそうじゃなくても夢を追う人を支える側になり、一歩一歩自己実現に近づくのを共に喜ぶこともやはり幸せだろうなとダイビングショップの仲間を見ていて思いました。

本音ですか?
管理人のように芯のあるヤツだったら人生豊かで楽しいだろうなと思いました。
自分でバシィッ!と目標を決めて突き進むのは自分の人生を作り上げていく感じがするんだろうなと。
僕なんか成り行きで薄っぺらい人生を歩んでいますよ。それが不幸とまでは感じませんが。

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